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2009年08月12日
君は僕のことが好きなんだ
無事千秋楽も迎えられたということなので、
見知らぬ乗客の感想を記録しておこうかと思います。
見知らぬ乗客 7月21日
見知らぬ乗客 7月24日
見知らぬ乗客 8月7日
モノクロの舞台や衣装やライティングも含め
物語全体を支配する緊張感や倒錯感のようなものが
劇場全体にあふれ出るような感じで伝わってきました。
それこそヒッチコック的な世界観ともいいますか。
神経過敏でアル中で女アレルギー(と表現しておく)でマザコンのボン。
二宮さんにこれほどハマる役はないかもしれない思う程ハマってた。
ハマってたのかさすがに繊細な芝居が上手いのか。
ガイ、君は僕のことが好きなんだ
何度か出てくる台詞だったと思います。
前半と佳境でこの言葉がもたらす意味は全く違っているわけだけど
最後に言うこの台詞のせつなさったらない。
また二宮先生がお上手なもんですから!!(笑)
今思えば思うほど切ない台詞ですね。
ただの狡猾で強引で狂ったストーカーではなく
人の上手な愛し方が分からない悲しい人間なんだというのが
痛いほど伝わって来たのはやはり二宮さんの力量なのでしょうか。
それとも高名な演出家の方の成せる技なのでしょうか。
わたしのような素人にはよく分かりません。
緊張感や倒錯感や二宮和也の芝居は十分に噛締めたのですが
個人的にラストの腑に落ちなさというか雑な感じがひっかかりました。
こんなにも舞台上に人間の弱さと切なさをとっちらかしたくせにッ、
出来ればもう少し丁寧な方法で回収してもらえませんでしょうか?と。
ラストの描き方だけの問題ではなくて
ガイの心情描写があまり無かったからかもしれない。
前半に続けて見た際にあまりに腑に落ちなかったので、
後半にお友達にお誘い頂いた際は「おし、ラスト回収するぜ!」と
ウキウキ出かけたんですが結局あまり回収できぬまま。
あの小さな劇場に二宮さんの才能が
溢れていた事は間違いなかったと思います。
ただそんな事を含め全体的なことを思うと、
自分の中でのシブヤ越えは出来なかったかなと。
わたしが翻訳劇が苦手だという大前提があるからかもしれない。
そしてシブヤで彼の生芝居に触れた最初の衝撃があるからかも。
でもとにかく幸運にもこの舞台を見ることが出来た事はよかったです。
二宮さんには次回もまた!絶対に!劇場で芝居をしてほしいと思います。
投稿者 azu : 2009年08月12日 13:20
